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パターの打ち方を初心者にも分かりやすく解説|スコアを最低10打改善!

ゴルフ中継をテレビで観ていると、プロゴルファーは簡単にグリーン上でパターを決めていますよね。
初心者ゴルファーなら誰でも「1ヤード以内のパットを緊張せずに決めたい」「ロングパットを沈めてみたい」「難しいラインを読み切りたい」と考えたことはあるのではないでしょうか?

アマチュアにとって、パッティングほどシンプルで難しいものはありません。

そこで本記事では、パターの基本的な打ち方を【グリップ(握り方)編】【アドレス(構え方)編】【ストローク(クラブを振る動作)編】の3つに分けて解説します。パターの種類や練習するコツ、自宅でできる練習方法なども紹介しますので、本記事を読んでスコアを最低10打改善しましょう!

目次

【グリップ編】握り方の種類
【アドレス編】構え方の流れ
【ストローク編】(クラブを振る動作)振り方のポイント
・パターの主な種類と特徴を解説
・パター上達のコツを2つ紹介
・もうワンランクパターを上達させる、ライン読みのコツを4ステップで紹介
・自宅でできるパター練習方法を解説
・よくある質問

パターのグリップ(握り方)はストローク(クラブを振る動作)の安定性や打感に大きく影響するため、他のクラブよりも安定性重視になります。
力を入れすぎず、左右の手の一体感を大切にしましょう。

代表的な3つを紹介しますが、どれもプロや上級者も使うメジャーな握り方です。

グリップ名特徴メリット向いている人
逆オーバーラッピンググリップ最も基本的な握り再現性が高く安定する初心者・基本を固めたい人
クロスハンドグリップ左手主導の握り方向性が安定する手首が動きやすい人
クローグリップ右手の力を抑えられるストロークがなめらか繊細なタッチが苦手な人

逆オーバーラッピンググリップ:初心者や安定感を求める人におすすめ

逆オーバーラッピンググリップはもっとも一般的で、プロ・アマ問わず使う人が多い基本の握り方になります。

手首を固定しやすいため、これからパターを覚える初心者や安定感を求める人におすすめです。

握り方

  1. まず左手でグリップ(クラブを握る箇所)を握り、左親指をグリップの真上に置く。
  2. 次に右手を下から添え、右手の人差し指を左手の中指や薬指の上に重ねる。
  3. 両手の親指はグリップ上で平行に並べる。

特徴・メリット

手首を固定しやすく、フェース(ボールを打つ面)の向きが安定しやすいのが特徴です。

両手が一体となって動くため、ストローク(クラブを振る動作)の再現性が高く、初心者でも扱いやすい握り方です。さらに、距離感もつかみやすく、安定したパッティングにつながります。

クロスハンドグリップ:ショートパットを安定させたい人におすすめ

クロスハンドグリップは、左手主導で手首が動きにくくなります。
手首が動いてしまって方向がブレやすい人や、ショートパットを安定させたい人におすすめです。

握り方

  1. 左手をグリップ(クラブを握る箇所)の下側に、右手を上側にセットする。
  2. 両手の親指をグリップの上に並べ、手のひらを平行に。
  3. 左手でフェース(ボールを打つ面)の向きを安定させ、右手は添える感覚。

特徴・メリット

左手主導でストローク(クラブを振る動作)できるため、手首が余計に動きにくく、打ち出し方向が安定しやすい点が挙げられます。その結果、「引っかけ」や「押し出し」といった方向性のミスを減らすことができます。

クローグリップ:短い距離で緊張しやすい人におすすめ

クローグリップは、近年ツアープロでも増えているスタイルで、手先が動きすぎる人や、短い距離で緊張しやすい人におすすめです。

握り方

  1. 左手は通常通り(逆オーバーラップと同様)に握る。
  2. 右手の人差し指と親指でグリップ(クラブを握る箇所)の横を軽く挟むようにし、中指〜小指はグリップに触れない、または軽く添えるだけ。
  3. 右手は“引っ掛けずに添えるだけ”がポイント。

特徴・メリット

右手の余計な力が抜けて手首のねじれを防げるため、ストローク(クラブを振る動作)がスムーズになり、タッチも安定しやすくなります。また、イップス(手が思うように動かなくなる症状)の対策としても効果的です。

アドレス(構え方)は安定したパッティングのために、再現性を高くする必要があります。
この形が安定すると、距離感も方向性もよくなります。
プレッシャーのかかる場面でも、安定したパッティングができるように、基本を理解して再現性を高めましょう。

スタンス(足の位置)を決める

まずは、スタンス(足の幅や向き)をしっかり決めましょう。ここがずれていると、ボールを真っすぐ打つことが難しくなります。

足幅は肩幅よりやや狭めの30〜35cmほどを目安にし、両足のつま先と肩のラインを目標ラインと平行にそろえます。

重心はかかとやつま先ではなく、両足の母指球(つま先の付け根)に乗せることで、安定した構えとスムーズなストロークがしやすくなります。

安定感を出したいならやや広めの足幅、繊細なタッチを出したいならやや狭めの足幅でも構いません。

ボールの位置を決める

ボールを置く位置を決めます。置く位置によって転がりや方向性がずれるため、毎回同じ位置に置けるようにしましょう。

ボールはスタンスの中央よりわずかに左(左目の下あたり)に置くのが理想的です。パターにはわずかですがロフト角(約3-4度)がありますので、ボールをやや左に置くと転がりが良くなるためです。

真ん中に置きすぎるとスムーズな振り抜きがしづらくボールが転がりずらくなります。同様に、左すぎると「すくい打ち」となり、ボールがはねたり方向がブレたりと、安定しません。

前傾して構えたとき、左目の真下にボールがあるかを鏡や動画で確認しましょう。

上半身の傾きを作る

上半身は、軽く前に傾けて構えましょう。前傾しすぎると肩が動きにくくなり、反対に浅すぎると目線がずれてしまいます。

そのため、「楽に立って少しお辞儀をする」程度の角度がちょうど良い姿勢です。背筋をまっすぐ伸ばし、腰から軽く前傾して猫背にならないよう注意します。

目線は自然に下を向き、左目の真下にボールがくるのが理想的です。また、両腕を力を抜いてダランと下げたときにできる自然な手の位置が、グリップ(クラブを握る部分)の位置になります。

フェース(ボールを打つ面)と体の向きを合わせる

フェースの向きと体の向きが直角(90度)になるように構えましょう。

具体的には、パターヘッドのフェース面をカップとボールを結ぶラインに対して90度に合わせます。そのフェースの向きに合わせて、肩・腰・足のラインを目標ラインと平行にそろえることで、真っすぐ狙いやすいアドレスが完成します。

顔や体が開いて構えると、ボールが右に出やすくなるため注意しましょう。

パターは他のクラブと異なり「打つ」よりも「振る」意識が大切です。肩を軸にした振り子運動が基本となります。

ポイント詳細NG
肩で振る振り子運動でストローク手打ち
一定のテンポで振るバックスイングとフォローを同じテンポで途中で止める・速くする
インパクトは通過させる「打つ」より「転がす」イメージインパクトだけ強くする
頭と目線は固定させるボールを見続ける打つ瞬間に頭を上げる
距離感は振り幅で作る振るスピードは一定に手の感覚で強弱をつける

肩を支点に振り子で動かす

パターでは、手や手首ではなく、肩を支点とした振り子運動で打つことが基本です。

両腕とクラブで作る「三角形」を保ったまま肩を上下に動かすことで、安定したストローク(クラブを振る動作)が比較的容易に出来るようになります。

手首をこねるように動かすとフェース(ボールを打つ面)がぶれ、ボールの方向性や距離感に影響してしまいます。肩を支点とした振り子の動きでストロークすることを意識しましょう。

「手で打つ」ではなく「肩で揺らす」感覚を持つと、フェースが真っすぐ動きやすくなります。

バックスイングとフォロー(フェースがボールに当たった後の振り抜き)の大きさ・テンポを同じにする

ストローク(クラブを振る動作)は、テークバック(引き)とフォロー(フェースがボールに当たった後の振り抜き)が対称になるように行うことが重要となります。

バックスイングを振りすぎたり、フォローの途中で止めたりすると、タッチ(距離感)が狂いやすくなるためです。「イチ1・ニー2」のリズムで均等に振ることで、距離感を安定させることができるでしょう。

テークバックとフォローを対称に、一定のリズムで振ることを意識しましょう。

「1で引いて、2で出す」を声に出してリズムを覚えるとよいでしょう

インパクト(フェースがボールに当たる瞬間)でストローク(クラブを振る動作)を止めない

パッティングでは、ボールを「打つ」というより、ヘッドでボールを押し出すように「転がす」イメージが大切になります。

インパクトで止めてしまうと距離感が狂い、転がりも悪くなるからです。そのため、フォローは自然に出し、ヘッドを低くスーッと前に出すことを意識するようにしましょう。

頭と目線は固定する

ストローク(クラブを振る動作)中は、頭と目線をしっかり固定することが重要です。

目線をボールにキープし、打つ瞬間に追わないことで、フェース(ボールを打つ面)の向きが安定しやすくなります。すぐに頭を上げずに、フォロー(インパクト後の振り抜き)が終わってからボールを追うように意識しましょう。

「インパクトから1秒後に目を上げる」練習をすると安定感がアップします。

距離感は振り幅で作る

強く打とうとすると、打点がずれてミスしやすくなるため、距離感は振り幅で作りましょう。

パッティングでは力ではなく、ストローク(クラブを振る動作)の大きさで距離をコントロールすることが重要となります。短い距離は小さなストローク、長い距離は大きなストロークで打ち分けると距離感が合いやすいです。

常に同じテンポ・スピードを保つことで、距離感の再現性を高めることができます。

30センチ、50センチ、1メートルと振り幅を変えて打ち「どれくらい転がるか」を感覚で覚えましょう。

パターにはかたちや重心の違いによって、いくつかのタイプがあります。
自分のストローク(クラブを振る動作)タイプに合ったパターを選ぶことで、パットの安定感が増し、スコアにも大いに影響します。
代表的な3種類のパターの特徴をわかりやすく紹介します。ぜひ自分に合ったパターを見つけてください。

タイプ特徴ストローク
(クラブを振る動作)のタイプ
向いている人
マレット型安定型・まっすぐ打てるストレート型初心者~中級者
ネオマレット型ミスに強く直進性抜群ストレート型安定・方向性重視
ブレード型操作性が高く繊細アーク型(円弧)感覚派・上級者

方向性を安定させたい初心者におすすめ:マレット型パター

マレット型パターはヘッドが大きくぶれに強い特徴があり、方向性を安定させたい初心者に特におすすめです。

特徴はヘッドが大きく深重心で高い慣性モーメントを持つため、ブレに強い設計です。フェース(ボールを打つ面)のバランスも工夫されており、真っすぐ動かしやすくなっています。さらに、アライメント(狙い線)のガイド付きモデルが多いため、狙いを定めやすいのも特徴です。

メリットデメリット
ストローク(クラブを振る動作)が安定しやすく、ミスに強い操作性はやや低め
フェースの開閉が少ないため、まっすぐ打ちやすい転がりの「繊細なタッチ」は感じにくい
構えた時に方向を取りやすい

安定感重視 ミスに強いパターを使いたい人におすすめ:ネオマレット型パター

ネオマレット型パターは、近年人気の大型にデザインされたタイプのパターです。
ミスヒットしても転がりが安定するため、安定を重視し、ミスに強いパターを使いたい人におすすめします。

特徴は、ヘッド後方が非常に大きく重心が深いため、ミスヒットしても転がりが安定する点です。さらに、大きなターゲットラインや視覚補助線が付いており、狙いを定めやすくなっています。

メリットデメリット
フェースの向きがズレにくく、ボールの直進性が良いサイズが大きく、好みが分かれる
長距離でもタッチが安定しやすい感覚を重視するタイプには重く感じるケースもある
イップス(打つときに手が止まる症状)の対策にも効果的

手先の感覚で距離感を出す人におすすめ:ブレード型パター

ブレード型パターはクラシックタイプやピン型とも呼ばれる、最も伝統的な形をしています。

特徴は、細長くシンプルなヘッド形状であることです。重心がやや浅いため、操作性が高く、微調整しやすい設計になっています。

メリットデメリット
フェースの開閉がしやすく、繊細なタッチが出せる手首を使いすぎると方向がブレやすい
ラインをイメージしやすく、上級者好みストローク(クラブを振る動作)の再現性がやや難しい
転がりのフィーリングを手で感じやすい

パター上達のコツは基本の「距離感・方向性・安定性」を磨くことがポイントです。

打つたびに強弱がばらつく人や、方向性の安定しない人向けの上達のコツを紹介します。

距離感を養う練習法

距離感を身につけるためのコツは、常に同じテンポ(リズム)のストロークを意識することです。特におすすめなのがロングパットの練習で、「どの振り幅・強さでどの距離を転がすか」を体で覚えることができます。短い距離では感覚が掴みにくいですが、ロングパットで繰り返し練習することで、感覚が自然と身につきます。

実際、打つたびに強弱がばらつく人は、オーバーやショートを繰り返し、結果として3パット以上を叩いてしまいがちです。距離感が安定すれば、1打目でカップの近くまで寄せられ、2パットで収まる確率が高くなります。

距離感を正確に身につけることは、スコアを安定させる上で非常に重要です。

ロングパットのおすすめ練習法

  1. 5m・8m・10mなど、距離を変えて転がす
  2. 「カップに寄せる」よりも「50cm以内に止める」を目標にする
  3. 下り・上りの傾斜で距離感の違いを体感する

方向性を安定させるコツ

パッティングで打ち出しが右や左にずれて安定しない人にとって、方向性を安定させることは非常に重要です。

ボールが狙った方向に出るかどうかは、インパクト(フェースがボールに当たる瞬間)のフェースの向きで決まりますが。もし打ち出しが右や左にずれる場合、それはフェースがボールに対して平行ではなく、開いたり閉じたりしているサインといえます。

方向性を改善するためにおすすめなのが、ショートパットの練習です。ショートパットでは、ボールを真っすぐ打ち出す感覚や、フェースをスクエアに保つ技術を繰り返し身につけることができます。この技術が安定すると、ロングパットでも正確に打てるようになり、結果としてスコアの改善につながります。

方向性のブレに悩む人は、まずショートパットでフェースの向きを意識した練習を積み重ねることをおすすめします。

ショートパットのおすすめ練習法

  1. 1mの距離からまっすぐ打つ
  2. カップの両端にティーを立てて「正確に通す練習」
  3. 3球連続入るまで行う(外したらやり直し)ことで集中力アップ

ライン読み(グリーンの傾斜を読む力)は、パター上達には欠かせません。
基本である、方向性や距離感などのストローク(クラブを振る動作)の安定が身についてきた人から、本格的に取り組みましょう!

ライン読みのコツは次の4ステップになります

  1. 全体の傾斜を把握する
  2. ボール後方から「直線」をイメージする
  3. カップの入り口を決める
  4. 最後の1メートルを意識して読む

ステップ1 全体の傾斜を把握する

パッティングで重要なのは、まずグリーン全体の傾斜を把握することです。

ライン読みは実際にボールのそばに立ってからではなく、グリーンに入る前から始めましょう。グリーンに上がってしまうと傾斜が分かりずらいことが多いためです。グリーンに上がる前に高い部分・低い部分など全体の地形を確認することで、パッティングの精度が上がります。

また、一般的にカップの周囲は、池や谷、クラブハウス側など、低い方向に傾いていることが多いため、グリーンに入る前に全体を眺め、地形を頭に入れておくことで、より正確なライン読みと安定したパッティングにつながります。

ステップ2 ボール後方から「直線」をイメージする

パッティングで正確なラインを読むためには、ボールの後方から直線をイメージすることが重要です。

ボールがどの方向に転がるかを頭で把握することで、曲がり幅や方向の予測がしやすくなるからです。具体的には、ボールの真後ろからカップを見て、「もし真っすぐ転がったらどこに行くか」をイメージします。そこから、グリーンの傾斜に応じて曲がりそうな方向と幅を予測します。

たとえば、右側が高い傾斜の場合はボールは左に曲がる(スライスライン)、左側が高い場合は右に曲がる(フックライン)と考えることができます。

このようにボール後方から直線を意識することで、ライン読みの精度を高め、より正確なパッティングが可能になります。

ステップ3 カップの入り口を決める

パッティングで安定したカップインを狙うには、カップの入り口を決めることが重要です。

傾斜のあるグリーンでは、ボールはカップの中心ではなく、高い方から低い方へ落ちる側を通って入るためです。具体的には、どの“入り口”を通すかを事前に決めることで、打ち出し方向が明確になり、迷わずストロークできます。

たとえば、スライスラインでは「カップ左の縁」を狙い、フックラインでは「カップ右の縁」を狙うと良いでしょう。カップの入り口を意識して狙うことが、方向性を安定させるコツとなります。

ステップ4 最後の1メートルを意識して読む

パッティングで確実にカップインさせるためには、最後の1メートルを意識して読むことが重要です。

パットの曲がりはこの最後の1メートルで最も大きくあらわれ、最後の最後でカップに嫌われて入らないケースがよくあるからです。

具体的な読み方は、カップ周りの微妙な傾斜を確認するために、しゃがんで目線を低くし、ボールの通るラインを丁寧に読むことです。そうすることで最後の1メートルまでしっかり観察し、微調整を意識することで、カップインの確率を高めることができます。

パターは自宅の練習でも十分に上達できます。

多くの上級者も、室内練習でストローク(クラブを振る動作)や距離感を磨いています。初心者ゴルファーこそ自宅での練習を行い、1打でもスコアを改善しましょう。

方向性の精度を上げる練習

方向性の精度を上げる練習は1~2メートルの距離感を再現して行います。ポイントはインパクトの際のフェース(ボールを打つ面)の向きを安定させることです。

やり方ポイント
パターマット or カーペット上にボールを置くインパクトの際のフェース(ボールを打つ面)の向きを安定させましょう。
1〜1.5mの距離で「まっすぐ打ち出す」ことを意識
ティー・鉛筆・スティックなどを並べて「ゲート」を作り、 ゲートに当てないように意識

コツ:「ゲート通過→カップイン」の2段階で狙うと集中力が上がります。

自宅でパター練習する際に必要な道具はこちらの記事を参考にしてくださいね

ストローク(クラブを振る動作)軌道を安定させる練習

ストローク軌道を安定させるためにはまっすぐ引いて、まっすぐ押し出す練習が必要です。ポイントは肩のロッキングモーション=手首を使わず、肩と腕でできる三角形をキープすることにあります。

やり方ポイント
床にまっすぐなライン(テープやひも)を貼る肩のロッキングモーション=手首を使わず、肩と腕でできる三角形をキープしましょう。
パターのフェースとシャフト(グリップからフェースまで伸びている棒)をそのラインに沿わせてストローク
ボールを使わず、ヘッドの動きだけでもOK

コツ:鏡やスマホで正面から撮ると「軌道ブレ」が見えて効果があります。

打点の安定を高める練習

打点の安定を高めるためには芯で打てているかを確認しましょう。ポイントは手首を固め、ストローク軌道を一定にヘッドが左右にぶれないよう意識することです。

やり方ポイント
ボールの両側に10円玉を1枚ずつ置く手首を固め、ストローク軌道を一定にヘッドが左右にぶれないよう意識
コインに当てずにストロークできたら芯で打てています

コツ:10円の代わりに細いゴムバンドを使うと音も静かで安全です。

距離感(タッチ)をみがく練習

タッチを磨く練習としてロングパット練習の代わりにおすすめです。ポイントはストローク幅で距離を調整する強さを変えずに振り幅で距離を合わせる感覚を覚えることです。

やり方ポイント
廊下などで「目標エリア」を設定(タオルや紙を置く)ストローク幅で距離を調整する強さを変えずに振り幅で距離を合わせる感覚を覚える
2m・3m・4mと距離を変えながら転がす
「狙う」より「止める」意識で打つ

コツ:「どの振り幅でどの距離か」をメモしておくと、実戦で再現しやすい。

アドレス(構え方)を安定させる練習

アドレスを安定させるために、いつでも同じ構えを再現できるようにしましょう。

やり方ポイント
床から鏡を立てかけて置き、目の位置とボールの関係を確認構えを毎回同じにすることで“再現性”が高まる
目がボールの真上にあるか、肩のラインが狙い線と平行かをチェック

コツ:スマホで真上から撮影して確認するとズレがわかりやすい。

パッティングの際に気を付けるべきルールや違反・反則はありますか?

はい。いくつか反則・違反に気を付けるポイントがあります。
気づかずに違反しているケースもあるため、しっかり覚えておきましょう。

アンカリングの禁止

アンカリング(両手・両腕を体につけて打つ)行為は禁止されています。

以前は「長尺パター」を、胸やお腹に固定してストローク(クラブを振る動作)する方法がありましたが、 現在は 体にクラブを固定して打つこと(アンカリング) は禁止されています。また、胸やお腹にシャフト(グリップからフェースまで伸びている棒)やグリップを押し当てて打つことも反則となります。

フェース(ボールを打つ面)にボールを乗せて押し出すなどの不正な打ち方

正しい打撃は、一度のストローク(クラブを振る動作)でクラブフェースに当てて弾くことです。フェースにボールを乗せて押し出す行為や、すくう、なでるように打つのは反則となります。

動いているボールを打つ

一度打った後に、ボールが動いている途中でもう一度打つのは違反になります。(例 坂を転がって戻ってくるボールをもう一度打つ)

ボールを誤った場所に置いてプレーする

マークの位置を間違えてリプレース(置き直し)することや、戻す位置をずらしたまま打つと違反になります。

いづれも2打罰となるため注意しましょう!

パターは女子でも上達できますか?

男女でパター上達の本質的な差はほとんどありません。
ドライバーやアイアンに比べると、パターには筋力は要りません。むしろ感覚が必要で、男女の体力差は関係ありません。
パターが上手な女性はたくさんいますし、実際に女子プロの方が平均パット数が少ないこともあります。

パターにハンドファーストは必要?

結論から言うと、パターでは「ごく軽いハンドファースト」が理想です。
多くのパターにはロフト角が3~4度ついています。

一見するとまっすぐに見えますよね💦

そのため、まっすぐに構えるとわずかにボールを「上に打ち出して」しまい、少し浮いてしまうためスムーズに転がりません。
ごく軽くハンドファーストにすることで、ロフトが2度前後に減少し、ボールがスムーズに転がる理想的な打ち出し角になります。

今回紹介した「パターの打ち方の基本とコツ」や「パターが上達するコツ」は筆者自身が上達に伸び悩んでいるときに、上手な人へのヒアリングをしたり自分でも試行錯誤しながら試した方法です。

ひとりで悩んでいる方にはぜひ参考にしてもらいたいです。

すべてのゴルファーに幸あれ!

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